お次は、何ショック?
ウッドショックの次は、アイアンショック、少し収まるか期待していたら、
トイレショック、もうええ加減にしいやー、という間もなく、合板ショック。
兎にも角にも、住宅業界にとっては、災難続きの値上げショックが続いています。
ショック続きで慣れっこになってしまった私は、
不謹慎にも、次は何が出てくるのか興味津々でいる毎日です。
大変失礼しました。ご無沙汰しております、福島営業所の菅野です。
さて、ショックのお話しばかりしてますと気が滅入ってしまいますので、
今回は話題を変えたいと思います。
有り難いことに、近日中に地鎮祭を行う予定のお客様がいらっしゃいまして、
普段何気なくお客様に、神主さんへの御礼として、「初穂料」をお願いしますと、
言っているのですが、ふと疑問に思ってしまいました。
年配の方ですと、「初穂料」のことを「玉串料」という方もいらっしゃいまして、
正式には、どれが正しいのかと思い調べてみました。
そうしましたら、お恥ずかしいことに、意味合いが違っていました。
玉串料とは、神様にお供え物としてお供えする玉串の代わりとなるもので、
玉串とは榊の枝に紙垂(しで)や木綿の紙で作られた飾りをつけたもの。
お祓いを依頼した場合に、依頼主が、本来玉串を用意しなければならなかったのですが、
時代が進むにつれてそれが困難になってきたので、神主さんが榊を用意するようになったみたいです。
この用意にかかった金額と謝礼をあわせた金額を、玉串料と言う形で、
神主さんに渡したのが、玉串料の由来となっています。
玉串料が最も使われるのは地鎮祭ですが、もちろん神前式の御礼としても使うことが可能。
他にもお宮参り・七五三・お見舞金・お祓い・通夜・葬儀・法事などといった場面でも玉串料は使われます。
それに対して、初穂料とは、昔から神様に捧げるものは、農作物か榊かとされていまして、
初穂料は農作物が供物として奉納されていたものが由来となっています。
初穂とはその年の最初に収穫した農作物をさし、それを神様に捧げたのが初穂料の始まり。
玉串料と同じように時代が進むに連れて、農業をしないような人達が増えて行き、
初穂料として神社にお金を渡したのが初穂料の由来とされています。初穂料の使い方としては
神前式・地鎮祭・竣工式・お宮参り・七五三・各種祈祷・お守り・お札など種類様々。
初穂料も使えない場合があり、神式の葬儀の場合はNGとなっていますので注意が必要です。
まとめますと、初穂料は神主さんに、祈願をお願いする際のお礼として支払うので、
さまざまな場面で使用することが可能で、神様への感謝の気持ちを表す意味合いが強いため、
お祝い事によく使われるみたいです。ただし葬儀の場合には使用できないので注意して下さい。
反対に玉串料はご祝儀としても不祝儀としても使われ、葬儀の際は玉串料を用意します。
初穂料と同じくさまざまな場面で使われますが、お守りや御札の購入には使えません。
当社では、神主さんの指導のもと、神様への感謝とお祝い事としてよく使われている
「初穂料」をお願いし、のし袋には、「御初穂」と書いて頂いています。
日本語は、意味が深いですね。やはり思い込みはダメですね。
気になったことは、調べる、目上の人に聞く(段々少なくなってきましたが、、?)、
大事な事だと思いました。還暦を迎えても、まだまだ未熟者と感じました、今日この頃です。
余談ですが、「玉串料」という言葉で、「愛媛玉串料事件(最大判平9.4.2)」を思い出しました。
愛媛県が、靖国神社等に奉納する玉串料等を公金から支出をしたところ、
住民から憲法の政教分離原則に違反すると訴えられ、最高裁判所まで争い、
公金支出は違憲との判決が下されました。
えー、それじゃあ、「御初穂料」ではダメなの、と単純に小生は思いましたが、結果はダメ見たいです。
興味のある方は、是非チェックしてみて下さい。
長くなり、失礼いたしました。また、お会いしましょう。