ご無沙汰しております。福島営業所の菅野です。
緊急事態宣言、やっぱり延長しましたね。ちょっと失礼な物言いですみませんが、
政府の中途半端なコロナ対策には、皆様も相当嫌気がさしていると思います。
同じ島国でも、台湾やニュージーランドのように、なぜ水際での対策を打たなかったのか、
打てなかったのか、大いに疑問が残りますし、しかもいまだ政府のコロナ対策失敗の謝罪・説明もない。
日本はどうしてこんな国になってしまったんでしょうね。
一昔前であれば、自民党内部から「菅下ろし」や「首相責任論」がでてきて当然ですし、
マスコミももっと声を上げていたと思います。
いまや誰に忖度する必要があるのか、わかりません。不思議でなりません。
これでは、飲食業界の方のみならず、それに関連する多くの方が、
国に見捨てられてしまいますよね。それでも、「始めに”自助”ありき」なんでしょうか?
失礼しました。愚痴はこの辺にしておきます。
今回は、税金のお話しを一休みしまして、コロナ禍に隠れて、マスコミが大きく取り上げてくれない、
世界的な木材の供給不足と価格高騰を取り上げます。
世界的なコロナ感染拡大は、住宅業界にとっても、対岸の火事ではありませんでした。
コロナ禍による各国の住宅価格の見直しや住宅金利低下などの要因により、
アメリカを中心として、旺盛な住宅需要の増加があり、各国の大手サプライヤーは、
昨年末より輸入材の、日本向け供給を抑える施策を実行しました。
その結果、輸入材を多く採用していた我が国の住宅市場は非常に大きな打撃を受け、
木材需要に対する供給量が不足し、価格が高騰するという事態が発生しています。
また、現在港湾業界は、空前のコンテナ不足に悩まされています。
その原因として、航空便減少に伴う海上輸送の増加とロックダウンによる荷受け作業員の減少があります。
一部では、木材不足どころか、木材そのものが入ってこない状況も多々あり、
一部のメーカーでは、代替樹種や国産材への変更を迫られている状況です。
その影響は、国産材の急激な品不足をと、近年にない価格高騰を招いています。
これが「ウッドショック」です。
(『日刊木材新聞』2021年4月1日 より抜粋 )
ある専門家の見方では、この木材高騰・不足は2~3年の続くと予想しています。
弊社においては、柱・土台等を福島県産材のヒノキ無垢、梁は輸入材(米松材)を使用しています。
今回のウッドショックは、県産材の供給や流通にも大きな影響を与えていまして、
価格高騰並びに品不足が続いている状況です。
弊社でお世話になっております、プレカット工場の責任者の方は、
「こんなに木材が不足している状況は、50年この業界で仕事をしているけど、初めてです」
と話していました。
只今住宅をご検討頂いているお客様に、この未曽有の木材不足の状況をご説明して、
工期延長や一部木材の価格転嫁をお願いしているところです。
コロナの早期終息を願いつつ、価格転嫁を極力抑えるべく、
木材供給会社の方々と共に企業努力をさらに重ねていく所存です。
何卒、ご理解ご了承の程、宜しくお願い申し上げます。